カイロプラクティックたんぽぽ　日記

広汎性発達障害の１つとされる『アスペルガ―症候群』の診断を受けている２８歳のＷさん。

丁度２年前、ひどい肩こり、背中・腰の痛み、頭痛、めまい、足のしびれ、足の指に力が入らないなどの多症状を訴えて来院されました。
複数の精神安定剤も服用されていて、睡眠障害も訴えていらっしゃいました。

アスペルガ―症候群では、うつ症状を併発する人も多くこのように全身的に複数の症状を訴える方が少なくありません。

Ｗさんは、整骨院にしばらく通い、物療（低周波）、マッサージ、骨格矯正等受けられていたそうですが、翌日には症状がぶり返すという状態が長く続いたので、たんぽぽのドアを叩いてくれました。

アクティベータ―療法による施術を、週に一度４回行なった時点でかなり症状が改善したので、その後、２週に一度の施術を２回行い、あとは定期的なメンテナンスをおすすめしていました。

ですが、その後来院されることなく２年が経過しました。

そして、先日２年ぶりのご来院。
「前回施術後調子良かったのですが、冬になる頃うつ症状が再発し、完全に引きこもり状態で外にほとんど出れませんでした。トイレに行くのもご飯を食べるのもおっくうで、ずーっと寝ていました」とのことでした。

とてもとても辛かったことでしょう。
やっと一歩踏み出す気力が出て、そしてその時に『たんぽぽ』のことを思い出してくれて、本当に嬉しいです

Ｗさんの身体は、もともととても柔らかいのですが、部分部分の筋肉がとても緊張していて硬～くなっていました。
それはそれは筋金入りの硬さです

触られていても、あまり感覚がないとのことでした。
呼吸も浅く、胸郭の動きがとても悪かったです。

アクティベータ―療法による神経伝達障害の調整と自律神経を整える施術を行った後、胸式呼吸の練習を指導

今回は身体のバランスの崩れ方がひどかったので、週に２度の施術をプログラム。
４日後に再度来院していただきました。

前回来院時に比べ、筋肉の状態はかなり改善、胸郭の動きもとても良くなっていました。
ご本人も「深く呼吸が出来ているのがわかる。背中を触られている感覚が出てきた。今まで外出しようとして駅に行っただけで帰りたくなっていたのに、電車に乗っても帰りたいという気分にならなくなった」とのことでした。

Ｗさんのように施術をすると劇的に身体が変化するタイプの方は、その分「改善した」「もう良くなった」と思いやすく、施術をやめてしまいがちです。
ですが、個人差がありますが良い状態で安定するにはある程度時間がかかります。

そして、改善後も定期的なメンテナンスが重要になります。

今回はその辺をしっかりサポートできるよう、施術計画を組んでいきたいと思います。

カイロプラクティックは、病気を治すわけでも痛みを消す訳でもありません。
その方に本来備わっている、自然治癒力、身体の恒常性を保とうとする力、不調を改善させようとする力が最大限発揮できるよう、神経伝達を正常にすることを目的に施術をしています。

決して対処療法ではありませんので、たとえ辛い症状がなくなったとしても健康維持・増進、病気の予防のために定期的に施術を受けられることをおすすめいたします

そのことを広くみなさんにご理解いただけるよう、これからも施術と合わせて伝えていきたいと思います




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